観戦ガイド 2026-09-16
東京六大学野球の歴代優勝校|通算優勝回数と直近10年の勢力図
「東京六大学野球の歴代優勝校はどこが多いのか」を調べると、通算の優勝回数と、ここ数年の優勝校が一致していないことに気づきます。結論から言うと、通算優勝回数の最多は早稲田大の49回ですが、2016年春から2026年春までの21シーズンに限ると、明治大と慶應義塾大が7回ずつで並んでいます。通算の順位と最近の勢力図は、必ずしも同じ姿を映していません。この記事では、東京六大学野球連盟の公式記録をもとに、通算の優勝回数と直近21シーズンの優勝配分の両方の軸を整理します。
東京六大学野球の通算優勝回数(歴代優勝校の全体像)
通算優勝回数は早稲田大の49回が最多で、東京大はまだリーグ戦優勝がありません。
BIG6 Scorebook(東京六大学野球公式記録室)が公開している通算優勝回数は次のとおりです。
| 順位 | 大学 | 通算優勝回数 | 最近の優勝 |
|---|---|---|---|
| 1 | 早大 | 49 | 2025年春 |
| 2 | 法大 | 46 | 2020年春 |
| 3 | 明大 | 44 | 2025年秋 |
| 4 | 慶大 | 41 | 2026年春 |
| 5 | 立大 | 13 | 2017年春 |
| 6 | 東大 | 0 | (優勝なし) |
6校の通算優勝回数を合計すると193回になります。東京六大学野球はこの6校だけでリーグ戦を続けており、優勝回数もこの6校で分け合ってきた指標です。表の4位に入っている慶應義塾大は、2026年春季リーグ戦で5季ぶりとなる41回目の優勝を果たしました。直近の順位表は東京六大学野球 2026年春季 順位表で確認できます。
6校固定のリーグだから積み上がる数字
東京六大学野球は昇格・降格がない6校固定のリーグのため、優勝回数が同じ土俵で積み上がります。
東京六大学野球は早稲田大・慶應義塾大・明治大・法政大・立教大・東京大の6校が固定されたメンバーで、6校総当たりのリーグ戦を長年にわたり続けています。同じ関東の東都大学野球連盟が1部から4部までの階層に分かれ、シーズンごとの入替戦で所属する部が入れ替わるのとは対照的な仕組みです。東都では「何部で優勝したか」によって数字の持つ意味が変わりますが、東京六大学野球では入替戦による昇格・降格がないため、どの季の優勝も同じ6校の中で争われた1回として積み上がります。歴代優勝校を通算回数で比べやすいのは、この構造によるところが大きいと言えます。両リーグの違いについては東京六大学と東都大学のレベルの違いでも整理しています。
2016年春〜2026年春の優勝校一覧(直近21シーズン)
直近21シーズンの優勝校を並べると、明治大と慶應義塾大が7回ずつで並んでいます。
東京六大学野球連盟が公開しているシーズン順位一覧から、2016年春季から2026年春季までの21シーズン分の優勝校を並べたものが次の表です。
| 年 | 季 | 優勝校 |
|---|---|---|
| 2016 | 春 | 明大 |
| 2016 | 秋 | 明大 |
| 2017 | 春 | 立大 |
| 2017 | 秋 | 慶大 |
| 2018 | 春 | 慶大 |
| 2018 | 秋 | 法大 |
| 2019 | 春 | 明大 |
| 2019 | 秋 | 慶大 |
| 2020 | 春 | 法大 |
| 2020 | 秋 | 早大 |
| 2021 | 春 | 慶大 |
| 2021 | 秋 | 慶大 |
| 2022 | 春 | 明大 |
| 2022 | 秋 | 明大 |
| 2023 | 春 | 明大 |
| 2023 | 秋 | 慶大 |
| 2024 | 春 | 早大 |
| 2024 | 秋 | 早大 |
| 2025 | 春 | 早大 |
| 2025 | 秋 | 明大 |
| 2026 | 春 | 慶大 |
この21シーズンの優勝校を大学ごとに数え直すと、次のようになります。この集計は、東京六大学野球連盟が公開しているシーズン順位一覧をもとに当サイトが独自に集計したものです。
| 大学 | 直近21シーズンの優勝 | 通算優勝回数 |
|---|---|---|
| 明大 | 7 | 44 |
| 慶大 | 7 | 41 |
| 早大 | 4 | 49 |
| 法大 | 2 | 46 |
| 立大 | 1 | 13 |
| 東大 | 0 | 0 |
通算の順位と直近の勢力図は一致していない
通算優勝回数の並び順と、直近21シーズンの優勝配分の並び順は一致していません。
上の2つの表を見比べると、いくつかの点でずれが見られます。通算優勝回数で2位につけている法政大は、直近21シーズンでは2回の優勝で、最後の優勝は2020年春です。通算では4位の慶應義塾大は、直近21シーズンでは7回で明治大と並んで最多タイになっています。通算優勝回数が最多の早稲田大は、直近21シーズンでは4回で3番目の位置です。通算13回で5位の立教大は、直近21シーズンでは2017年春の1回にとどまっています。
もう一つ、直近21シーズンの集計から読み取れるのが、優勝が特定の1校に集中しているわけではないという点です。2016年春からの21シーズンで優勝を経験しているのは、明治大・慶應義塾大・早稲田大・法政大・立教大の5校でした。リーグ戦優勝がまだない東京大を除けば、5校すべてがこの期間に優勝を経験していることになります。最多の明治大・慶應義塾大でも7回で、21シーズンの3分の1程度です。6校が固定されたリーグでありながら、優勝校がたびたび入れ替わってきた期間だったことがうかがえます。
こうした数字を見ると、「強豪」という言葉が通算の実績を指すのか、直近の成績を指すのかによって、指し示す大学が変わってくることが分かります。どちらの見方も連盟公式記録に基づく事実であり、通算の順位と直近の勢力図は、それぞれ別の軸として並べて見ることが大切です。直近の勢力図をさらに詳しく知りたい方は、大学野球の強豪はどこか(2026年の順位表で見る勢力図)もあわせてご覧ください。
リーグ戦の優勝回数と全国大会の優勝回数も一致しない
全日本大学野球選手権大会の優勝回数では法政大の8回が六大学勢で最多で、リーグ戦通算最多の早稲田大は5回です。
東京六大学野球では、各季のリーグ戦優勝校が全日本大学野球選手権大会への出場権を得る仕組みになっています。つまり全日本大学野球選手権大会の優勝回数は、リーグ戦優勝を土台にしつつ、その先の全国大会での結果を反映した別の指標です。六大学勢の通算優勝回数と全日本大学野球選手権大会の優勝回数を並べると、次のようになります。
| 大学 | リーグ通算優勝 | 全日本大学野球選手権優勝 |
|---|---|---|
| 早大 | 49 | 5 |
| 法大 | 46 | 8 |
| 明大 | 44 | 6 |
| 慶大 | 41 | 4 |
| 立大 | 13 | 4 |
| 東大 | 0 | 0(優勝なし) |
法政大の全日本大学野球選手権大会での優勝は1960年・1962年・1968年・1982年・1984年・1985年・1995年・2009年の8回です。明治大は1954年・1955年・1978年・1980年・1981年・2019年の6回、早稲田大は1959年・1974年・2007年・2012年・2015年の5回、慶應義塾大は1952年・1963年・1987年・2021年の4回、立教大は1953年・1957年・1958年・2017年の4回となっています。このように、リーグ戦通算の順位と全国大会の順位は入れ替わっており、どちらか一方だけでは大学野球全体の実績を捉えきれないことが分かります。
あわせて押さえておきたいのが、2つの数字が対象としている期間の違いです。全日本大学野球選手権大会は1952年の第1回大会から始まっており、慶應義塾大がその第1回を制しています。つまり選手権の優勝回数は1952年以降の実績を数えた数字である一方、リーグ戦の通算優勝回数にはそれ以前の季も含まれています。数えている期間の広さが違う点を踏まえると、2つの数字で順位が入れ替わること自体は不思議なことではありません。歴代優勝校を比べるときは、その数字がいつからの実績を指しているのかも合わせて確認しておくと、解釈を誤りにくくなります。リーグ戦と全国大会の関係については、大学野球リーグの仕組み解説でも詳しく触れています。
優勝校は「勝率」ではなく「勝ち点」で決まる
東京六大学野球の優勝は勝率ではなく勝ち点の多さで決まります。
東京六大学野球では、同じ相手と2〜3回戦を戦い、先に2勝した側に勝ち点1が加算されます。順位はこの勝ち点の数で決まるため、勝率がそのまま順位に反映されるとは限りません。歴代優勝校の一覧を見るときは、その季の勝ち点も合わせて確認すると、優勝が決まった経緯を理解しやすくなります。リーグ戦の終盤に組まれることが多く、勝ち点の行方が注目される早稲田大と慶應義塾大のカードについては、早慶戦の観戦ガイドで解説しています。
2026年秋季リーグ戦の優勝校はこれから決まる
2026年秋季リーグ戦は9月12日に開幕しており、優勝校はこれから決まります。
2026年秋季リーグ戦は神宮球場で9月12日に開幕しました。この記事の時点では優勝校はまだ確定していません。当サイトでは、東京六大学野球連盟が公開している順位表を毎日取得して更新しています。開幕直後の途中経過は日々変わっていくため、最新の状況は次のページで直接ご確認ください。
神宮球場での観戦を予定している方は、神宮球場の大学野球観戦ガイドもご参考ください。
まとめ
東京六大学野球の歴代優勝校を通算優勝回数で見ると、早稲田大49回・法政大46回・明治大44回・慶應義塾大41回・立教大13回・東京大0回の順になります。一方、2016年春から2026年春までの21シーズンに限ると、明治大と慶應義塾大が7回ずつで並び、早稲田大は4回、法政大は2回、立教大は1回という配分になっています。さらに全日本大学野球選手権大会の優勝回数では、法政大の8回が六大学勢で最多です。通算・直近21シーズン・全国大会という3つの軸を並べてみると、それぞれで見える顔ぶれが少しずつ異なることが分かります。歴代優勝校を調べる際は、どの軸で見ているのかを意識すると、数字の意味がより明確になります。
出典
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