観戦ガイド 2026-09-21

大学野球の入れ替え戦とは|東都1部〜4部の仕組みと直近3シーズンの結果

大学野球の順位表を見ていると、「入れ替え戦」という言葉が気になったことはないでしょうか。ニュースで結果だけは目にするものの、誰と誰が対戦して、何が決まる試合なのかがはっきりわからない方も多いと思います。また、順位表のどこを見れば自分の応援校に入れ替え戦がかかっているのかがわかりにくいという声も聞かれます。

この記事では、東都大学野球連盟の入れ替え戦の仕組みと、2025年春季から2026年春季までの直近3シーズン・全9カードの結果を、一次情報にもとづいて整理します。結論から言うと、入れ替え戦は「上位部の最下位校」と「下位部の優勝校」が対戦し、勝った側が上位部に所属する方式です。東都大学野球連盟では2戦先勝方式で実施されます。

大学野球の入れ替え戦とは、部の所属をかけた直接対決のこと

入れ替え戦とは、上位リーグの最下位校と下位リーグの優勝校が対戦し、勝った側が上位リーグに所属する仕組みです。下位チームのモチベーション維持や、消化試合を減らすことが目的として挙げられます。東都大学野球連盟では2戦先勝方式が採用されています。

出場するのは「上位部の最下位校」と「下位部の優勝校」

東都大学野球連盟の入れ替え戦は、上位の部の最下位校と、その1つ下の部の優勝校が対戦する形式です。たとえば1部-2部の入れ替え戦であれば、1部の最下位校と2部の優勝校が対戦します。勝った側が次のシーズンに上位部へ所属し、負けた側が下位部へ所属します。上位部の最下位校が勝てば「残留」、下位部の優勝校が勝てば「昇格」と呼ばれ、同じ1つの対戦で2校の所属が同時に決まる形です。

東都は2戦先勝方式、入れ替え戦の成績はリーグ記録に含まれない

東都大学野球連盟の入れ替え戦は2戦先勝方式です。先に2勝したチームが勝者となり、上位部への所属を決めます。一方が2連勝すればその時点で決着し、1勝1敗で並んだ場合は第3戦まで行われます。なお、入れ替え戦での成績は、個人記録・チーム記録には含まれません。リーグ戦そのものとは別の位置づけで行われる試合です。

東京六大学野球には入れ替え戦がない

大学野球でも入れ替え戦があるかどうかはリーグによって異なり、東京六大学野球には入れ替え戦がありません。

6校固定の総当たりなので昇格・降格が起きない

東京六大学野球連盟は、早稲田大・慶應義塾大・明治大・法政大・立教大・東京大の6校が固定された1リーグの総当たり制です。部制度がなく、昇格や降格、入れ替え戦という仕組み自体が存在しません。東都のように部が分かれている大学野球リーグもあれば、東京六大学のように単一リーグで完結するリーグもあり、方式はリーグによって異なります。

同じ6校の中で毎シーズン順位が入れ替わる

東京六大学野球では、部の昇格・降格がない代わりに、毎シーズン同じ6校の中で順位が入れ替わります。参考までに、2026年春季の最終順位は1位慶大、2位明大、3位立大、4位法大、5位早大、6位東大でした。直近の順位は東京六大学野球 2026年秋季 順位表で確認できます。

東都では1部〜4部で3つの入れ替え戦が同時に動く

東都は22校が4つの部に分かれているため、毎シーズン終了後に1部-2部・2部-3部・3部-4部の3つの入れ替え戦が行われます。

22校が1部〜4部に分かれている

東都大学野球連盟は加盟22校が1部から4部までに分かれています。1部から3部までは各6校ずつで構成され、4部のみ4校です。2022年春季に帝京平成大が加盟して22校体制となり、2戦先勝制と入れ替え戦が復活した経緯があります。

出場校はリーグ戦の最終順位で決まる

入れ替え戦への出場校は、春季・秋季それぞれのリーグ戦の最終順位で決まります。東都のリーグ戦は2戦先勝方式による総当たりで、同一対戦校に勝ち越したチームが勝ち点1を獲得する勝ち点制です。順位は勝ち点をもとに決まります。

2026年春季の東都1部の最終順位は次のとおりです。

順位大学試合勝点勝率
1國學院大1410405.714
2青山学院大127503.583
2亜細亜大127503.583
4中央大135802.385
5立正大156901.400
6東洋大145901.357

この表で注目したいのが5位立正大と6位東洋大です。勝ち点はともに1で並んでおり、勝率(立正大.400/東洋大.357)の差で最下位が決まっています。つまり、東洋大が1部の最下位となり、入れ替え戦に回ることになりました。わずか4分3厘の勝率差が、入れ替え戦に出るかどうかを分けたことになります。

ここで押さえておきたいのが、勝ち点制では順位の判断材料として勝ち点が勝率に優先されるという点です。実際に4位中央大の勝率は.385で、5位立正大の.400より低くなっています。それでも勝ち点は中央大が2、立正大が1と中央大が上回っているため、順位は中央大のほうが上です。勝率だけを追って順位表を見ると、こうした逆転を取り違えることがあります。入れ替え戦に出る大学を見きわめたいときは、まず勝ち点の列を確認し、勝ち点が並んだときにはじめて勝率を見る、という順序で読むと間違えにくくなります。1部の順位表は東都大学野球1部 2026年春季 順位表で確認できます。

直近3シーズンの入れ替え戦、9カード中5カードで入れ替わっている

2025年春季から2026年春季までの9カードのうち、5カードで実際に部の入れ替えが起きています。

シーズンカード上位部の最下位校下位部の優勝校結果入れ替え
2025年春季1部-2部日本大駒澤大駒澤大が2勝1敗あり(駒澤大が3季ぶり1部昇格)
2025年春季2部-3部国士舘大順天堂大国士舘大が2勝1敗なし(国士舘大が2部残留)
2025年春季3部-4部成蹊大一橋大成蹊大が2勝1敗なし(成蹊大が3部残留)
2025年秋季1部-2部駒澤大立正大立正大が2勝1敗あり(立正大が10季ぶり1部昇格)
2025年秋季2部-3部国士舘大帝京平成大帝京平成大が2勝1敗あり(帝京平成大が初の2部昇格)
2025年秋季3部-4部順天堂大一橋大一橋大が2勝1敗あり(一橋大が5季ぶり3部昇格)
2026年春季1部-2部東洋大専修大東洋大が2勝1敗なし(東洋大が1部残留)
2026年春季2部-3部帝京平成大国士舘大帝京平成大が2勝1分なし(帝京平成大が2部残留)
2026年春季3部-4部一橋大順天堂大順天堂大が2勝1敗あり(順天堂大が2季ぶり3部昇格)

上位部の最下位校が残留するとは限らない

9カード中5カードで、下位部の優勝校が入れ替え戦を勝ち上がり、上位部への昇格を果たしています。残る4カードは上位部の最下位校が残留しました。上位部にいることが入れ替え戦での優位につながるとは限らず、この3シーズンに関しては、むしろ挑戦する側が勝ったケースのほうが多かったことになります。

シーズン単位で見ると、2025年秋季は3カードすべてで入れ替えが起きた一方、2026年春季は3部-4部の1カードのみにとどまりました。入れ替えの起きやすさはシーズンによってばらつきがあるため、直近1シーズンの結果だけで傾向を判断しにくい点は留意が必要です。

9カードすべてが第3戦までもつれている

公表されている結果を見る限り、直近3シーズンの9カードはすべて第3戦までもつれて決着しています。内訳は8カードが2勝1敗、1カード(2026年春季の2部-3部)が2勝1分です。2連勝で決着したカードは1つもありませんでした。

2戦先勝方式は一方が2連勝すれば2試合で終わる仕組みですが、この3シーズンではその決着がありませんでした。入れ替え戦に進む2校は、順位の上では「上位部の最下位」と「下位部の優勝」という対照的な立場にありながら、試合では拮抗しやすい状況にあると読み取れます。観戦の対象としては、第3戦までもつれる可能性を見込んで日程を確認しておくとよさそうです。

昇格したシーズンの次に降格することもある

入れ替え戦の結果を続けて見ていくと、あるシーズンに昇格した大学が、その次のシーズンにはすぐ入れ替え戦に回るというケースも見られます。

2026年春季の入れ替え戦を順位表で読み解く

2026年春季は3カードすべてが行われましたが、実際に顔ぶれが変わったのは3部-4部の1カードだけでした。

1部・2部は残留、3部・4部だけが入れ替わった

2026年春季の1部-2部は、1部最下位の東洋大が入れ替え戦を2勝1敗で制し、1部に残留しました。挑戦した専修大は2部を11試合10勝1敗・勝ち点5・勝率.909という成績で制していましたが、1部昇格には届きませんでした。

2部-3部は、2部最下位の帝京平成大が2勝1分で2部に残留しています。この入れ替え戦の両校は、リーグ戦では対照的な成績でした。帝京平成大は2部を11試合1勝10敗・勝ち点0・勝率.091で終えた一方、国士舘大は3部を10試合10勝0敗・勝ち点5・勝率1.000の全勝で制しています。リーグ戦の成績差がそのまま入れ替え戦の結果に反映されるわけではないことが表れた1カードと言えます。2部の詳細は東都大学野球2部 2026年春季 順位表、3部の詳細は東都大学野球3部 2026年春季 順位表で確認できます。

一方、3部-4部は3部最下位の一橋大(10試合0勝10敗・勝ち点0・勝率.000)に対し、4部優勝の順天堂大が2勝1敗で勝利し、3部への昇格を決めました。3カードのうち、実際に部の顔ぶれが変わったのはこの1カードのみです。

秋季の所属校を見ると入れ替えの結果がわかる

入れ替え戦の結果は、次のシーズンの所属校の変化として表れます。2026年春季と秋季の所属校を比べると、次のとおりです。

2026年春季の所属校2026年秋季の所属校変化
1部國學院大・青山学院大・亜細亜大・中央大・立正大・東洋大同じ6校変化なし
2部専修大・駒澤大・日本大・拓殖大・東京農業大・帝京平成大同じ6校変化なし
3部国士舘大・大正大・上智大・成蹊大・学習院大・一橋大一橋大に代わり順天堂大一橋大が4部へ、順天堂大が3部へ
4部順天堂大・芝浦工業大・東京科学大・東京都市大順天堂大に代わり一橋大同上

1部と2部は春季と秋季で所属校が変わっておらず、3部のみ一橋大が抜けて順天堂大が入っていることがわかります。最新の3部の顔ぶれは東都大学野球3部 2026年秋季 順位表で確認できます。

入れ替え戦を追いかけるための3ステップ

入れ替え戦がいつ、どのカードで行われるかを追いかけるには、次の3ステップで見ていくとわかりやすくなります。

  1. シーズン中は各部の順位表で「最下位」と「優勝争い」を押さえます。最新の1部順位表は東都大学野球1部 2026年秋季 順位表で確認できます。
  2. リーグ戦終了後に連盟公式サイトで入れ替え戦の日程・対戦カードを確認します。2026年秋季のリーグ戦は現在進行中で、入れ替え戦はリーグ戦終了後に行われます。日程や対戦カードは連盟公式サイトで発表されます。
  3. 翌シーズンの所属校の一覧で、実際に入れ替えが起きたかどうかを確認します。

あわせて読む: 大学野球の部制度そのものについては東京六大学野球・東都大学野球の仕組み解説、東都のシーズン日程については東都大学野球の日程の見方、各部の顔ぶれについては大学野球の強豪はどこかもあわせてご覧ください。

まとめ

東都大学野球連盟の入れ替え戦は、上位部の最下位校と下位部の優勝校が2戦先勝方式で対戦し、勝った側が上位部に所属する仕組みです。1部から4部まで3つの入れ替え戦が同時に行われ、直近3シーズン・9カードのうち5カードで実際に部の入れ替えが起きています。また、9カードすべてが第3戦までもつれる接戦となっており、上位部の最下位校が安泰とは言えない結果が続いています。

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